どもも。かさこんです。
先日無事?に温泉ソムリエになれたので早速これまで行ってきた温泉の分析表を読んでみたいと思います。
今回はとろとろ感が印象的だった群馬県の温泉、半出来温泉について見てみます。
知識を得ても使わなかったら意味無いですしねw
あ。半出来温泉に行ったお話はこちら
まずは温泉分析表
半出来温泉の分析表を調べてみたらさすがというかアップロードされておりました。
源泉温度
この分析表によると半出来温泉の源泉温度は42.5℃です。
源泉温度が25℃以上か一定の成分を含んでいる場合は温泉と定義されるそうです。
ちなみに25℃以下の場合には冷鉱泉という区分になるんだとか。
半出来温泉は温泉ですね(小泉構文みたいになったw)
溶存物質
次に溶存物質の項目を見てみます。
溶存物質(ガス製のものを除いて)が1000mg/kgを超えている場合には塩類泉という定義になり溶けている成分の陽イオンと陰イオンが20ミリバル%以上あるものを泉質名に記載できるというルールがあるようです。
半出来温泉の溶存物質は4.94g/kgと記載されておりこれは4940mg/kgということなんで余裕で塩類泉に分類されますね。一応目安としては5000mg/kg以上、10000mg/kg以上、15000mg/kg以上の3段階で濃さを分類するとよいのだとか。半出来温泉はまぁまぁそれなりの濃さってことですかね。
半出来温泉は塩類泉に分類されるので陽イオンと陰イオンを泉質名に記載します。
分析表によると20ミリバル%以上あるのはナトリウムイオン(Na+)56.96、カルシウムイオン(Ca2+)27.22、塩素イオン(Cl-)82.41です。これらの情報から泉質名としてはナトリウム・カルシウム-塩化物温泉といったところでしょうか?ナトリウムイオンと塩化物イオンによる湯冷めしにくさ、保湿効果とカルシウムによる鎮痛効果(肩こりとかに効果的らしい)が期待できそう?
一方でマグネシウムイオン(Mg2+)13.14、硫酸イオン(SO42-)14.83は20ミリバル%以上はないため泉質名には書かれないですがそれなりには含まれていることがわかりました。このような泉質名に書かれていない隠れ成分が知ってから温泉に入ると面白そうだなぁと温泉ソムリエの講義を聞いていて思いました。
ちなみにマグネシウム-硫酸塩泉には血圧を避ける効果が期待できるようです。
PHについて
PHの項目も見てみます。
半出来温泉のPHは7.05とありほぼ中性でした。
PHが7.5以上の弱アルカリ性の温泉は肌がすべすべになるような効果もあるようです。
半出来温泉に入った当初はとろとろ感のある温泉だったので個人的にはアルカリ性の温泉なのかなーとか思っていたんですが分析表的にはそうではないっぽいです💦 なんだったんだろう?
浸透圧について
半出来温泉は低張性とのことです。
低張性ということは体の濃度と比べて薄い温泉ということなんで水が体の中に入ってくる(水は濃い方に移動する性質がある)ためふやけやすい温泉ということが想定できます。
確かにお風呂から出たあとは手がしわしわになっていたような気がするなぁ・・・。
とりあえず分かる範囲で分析表を読んでみましたがこれ面白いですね。
他の分析表も今度見てみたいと思います。それではでは。